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第44話

食事を食べ終わり、みずきは、ルードに… 「長居してしまった。そろそろ、今日はありがとう…久しぶりに楽しく食事ができた」 本当に感謝する。 「えーっもう帰るの?まだいいじゃんかなぁアキラ」 ルードは、まだ遊びたりない様子でみずきを引き止め、アキラに同意を求める。 「うーん、そうだな、どうせなら泊まっていっても、いいけど…」 ルードの様子を見てそう提案する。 「いや、そう言うわけには…」 遠慮するみずきに… 「そうそう!泊まっていけよっ!!ここいろんなゲームあって楽しいぞっ!」 楽しそうに言うルード。 「着替えなら着てない服たくさんあるから……」 「しかし…俺が居たらジャマになるんじゃないのか?」 問うみずきに… 「ジャマじゃないよ!たくさんいた方がたのしいもんな!アキラ」 ルードが大丈夫と説得しているがアキラは… 「ジャマだよ、はっきり言うと…」 ぽそっとストレートに言う。 「アキラっ!」 「でも、ルードの言うように、三人の方が楽しいかもしんねーし、怪我してるんだろ…休んでいけよ」 アキラにそう言われてしまうと断れない、無言で頷くみずき。 「よかった!んじゃおれ、あと片付けしてくるな!」 うれしそうに言い、食器を片付け始める。 「ルード、片付けぐらいオレがするよ…」 「俺も…」 アキラとみずきも声をだす。 「じゃみんなで片付けよう!」 先にいくルードをみながらぽつりと言うみずき。 「何をするにも楽しそうだな…」 「素直なんだよ」 みずきのつぶやきをアキラはひろって答えルードに続いてキッチンへ入る。 その背中を見つめてしまうみずきだった。 ……その後、 三階のアキラの部屋でゲームなどをしたりして時間はあっと言う間に過ぎていく。 夜十時を過ぎて、ルードはそろそろ眠たくなってきて、目をこすっている。 「ルード、眠いならベッドで寝てろよ」 気付いて声をかけてくる。 「じゃ、みずきはどうするの?」 ルードは、お客さまの寝床を心配して聞いてくる。 「オレたちはその辺に布団敷くから、安心しろって」 「えーっ!それじゃあ、おれが一番いい場所じゃんか!ダメだよ、おれ布団で寝るから、アキラたち一緒に寝れば?」 とんでもない事を悪気なく言うルード。 「それはちょっとなぁ…」 アキラは、みずきの顔をチラっと見て言う。 「…あぁ……」 さすがに出来ないとみずきも答える。 「なら、みずきがお客だから、みずきがベッドで寝なよ!」 またまた提案する。 「いや、俺はいつも布団だから」 首を振り、断るみずき。 「いいから!さっさと寝ろって!」 アキラはしびれをきらしたように、ルードをベッドへ押し倒す。 「うわっ」 驚くルード。 その顔が可愛いかったので、アキラはそのままキス。 「んっ、だぁ…っやめろっ!みずきが見てるダロッ」 顔をまっ赤にして、怒るルード。 しかし、アキラは平然とみずきに… 「オレたちって仕事柄、見られるのには慣れてるんだよな」 そして、続けて… 「ヤル方は、見るのも慣れてるだろうし、関係ないよな?」 みずきに問うように言う。 「……あぁ」 その光景を見て、胸の奥に突き刺すような痛みを感じながらも…みずきは、平静を装いアキラに答える。 「そう言う意味じゃなーいっ」 「ハイハイ、大人しくそこで寝ないと続きやっちゃうぞ!」 そうからかう。 「わ、わかったよ…じゃ、おやすみアキラ、みずき」 仕方なく、寝る事にする。 『おやすみ』 二人の声がダブって、ルードにオヤスミの挨拶をする。 それから、アキラはルードが寝てしまったため、机に座り検定問題集などをやりはじめる。 みずきは、さしてアキラとの会話が思いつかなくて、TVゲームに熱中するふりをしていた。 ……しばらくすると。 アキラが問題集を片付けはじめる。 「もう、寝るのか…?」 みずきが声をかけると… 「あぁ、そろそろな、ゲーム続けてていいよ…」 「いや、俺も寝るよ…」 「そ、じゃぁ悪いけど布団敷くの手伝ってくれよ」 軽く言って大きめの戸棚を開く。

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