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第33話

 ギュッと体を密着させると、ふわりと月野からいい香りがした。その瞬間。  ……えっ?  ひなたの下半身が反応してしまった。  うそ、やだ。僕ってば……!  一人真っ赤になって、一人ワタワタし、慌てて月野から離れ、反対側に寝返りをうった。  ひなたが一人で大騒ぎしたせいで、ベッドが大きく軋み、背後で月野が目を覚ました。 「……ん……ひなた? どうした?」 「な、なんでもない」  羞恥のあまり声が上擦ってしまう。 「おまえ、なんでそんなに端っこで寝てるんだ? 寒いだろ? もっとこっち来いよ」  聞きようによってはものすごく際どい言葉を、月野はサラッと言ってのけ、ベッドの端っこで背を向け丸まっているひなたを引き寄せた。 「オ、オレ、こ、ここでいいから……っあ……」  思わず語尾が跳ね上がる。  月野がひなたを引き寄せたときに、彼の手がひなたの勃起に当たってしまったのだ。 「ご、ごめんなさいっ……」  ひなたは恥ずかしくて情けなくて、涙が込み上げてきた。 「……ひなた……」  だが、月野の声はものすごく優しくて……。  月野はひなたを後ろから強く抱きしめてくれた。  そして、彼の手がひなたのパジャマのズボンを下着ごと膝の辺りまで落としてしまい、勃ちあがったそこへと絡められる。

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