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第37話
そう考えてたら、思考を遮るようにまたキスを落される。
確かに、鼻で息をしたら苦しくなくなった。
でも、先生の顔がすぐそこにあって目を瞑りそうになる。
キスに慣れ始めた頃に、唇と唇の間に舌を差し込まれた。
「んぅっ?」
入らせまいと閉じるも、こじ開けられ口を開いてしまう。
舌先が触れた瞬間、ピリッとした感覚に襲われ身体が跳ねる。
(何これ、変な感じがする……)
先生の舌が口の中をねっとりと蹂躙する。舌の腹をなぞられ、上顎をくすぐるようになぞる。
初めての感覚に戸惑いを隠せなかった。
「んっ、は…………ぁ」
舌を絡め取られ、ぢゅぅーって唾液ごと吸われる。
息をするのもままならなくて、少し酸欠で頭がふわふわする。
(よく分かんないけど、凄く気持ちいい……口の中、犯されてるみたい)
飲み込めない唾液は口端を伝ってこぼれ、気づいたら手は解放されていた。
両手で顔を包み込まれ、優しい手つきでキスを深くしていく。
強すぎる快感に恐怖を感じて、先生の服を掴む。
駄目、これ以上、侵入されたら戻れなくなりそう。
服を引っ張って伝えるけど、止めてくれる気配は無くて。
「んぅ、ん……っ、ふ、ぁ………ん」
段々お腹の奥がきゅぅって締まって熱くなる。
何これ、こんなの知らない。すごく気持ちよくて、すごく怖いこの感覚は何。
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