63 / 96

第64話

「肌すべっすべで綺麗だよ。赤ちゃんみたい」 「ひぁっ、ちょ、何して……っ」 へそのあたりにざらりとした濡れた感触がする。 先生が舐めたと気づくのに数秒。 少しカサついた唇が這い、背中にゾクゾクとむず痒さが伝う。 「やっ、だ、駄目、だめっ」 「なんか甘い匂いする、香水はつけてないよな……じゃあなんだろ」 「分かんな……っ、舐めるのやだ、止めてくださ…っ」 「ココだって、可愛い」 「ひぅ………っ?」 ピンクで可愛い、と指差したのは胸の飾り。 膨らみもない胸の何が可愛いんだろう。 女子じゃあるまいし、見ても面白い事なんて無い部位。 「揉めば大きくなるかな?」 「んな訳無いでしょ……っ!」 発達なんてもう終わった。まして男で胸が成長したら本当に気持ち悪いだろ。 涙声で泣き叫ぶように止めてと懇願しても、止める素振りを見せない。 先生は一体何がしたいんだ。 俺にただ辱めを受けさせたいだけなのか。 「…………止めてって言う割には、本気で嫌がらないね」 「だから嫌だって……」 「じゃあ、どうしてここは反応してるのかな?」 顔を上げた先生の顔は、凄く意地悪そうな顔をしていた。 瞳の奥は、まるで狼みたいに怖くて食べられちゃいそう。 少し大きな手で撫でられた場所は、通常時より膨らみ大きくなっていた。

ともだちにシェアしよう!