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第64話
「肌すべっすべで綺麗だよ。赤ちゃんみたい」
「ひぁっ、ちょ、何して……っ」
へそのあたりにざらりとした濡れた感触がする。
先生が舐めたと気づくのに数秒。
少しカサついた唇が這い、背中にゾクゾクとむず痒さが伝う。
「やっ、だ、駄目、だめっ」
「なんか甘い匂いする、香水はつけてないよな……じゃあなんだろ」
「分かんな……っ、舐めるのやだ、止めてくださ…っ」
「ココだって、可愛い」
「ひぅ………っ?」
ピンクで可愛い、と指差したのは胸の飾り。
膨らみもない胸の何が可愛いんだろう。
女子じゃあるまいし、見ても面白い事なんて無い部位。
「揉めば大きくなるかな?」
「んな訳無いでしょ……っ!」
発達なんてもう終わった。まして男で胸が成長したら本当に気持ち悪いだろ。
涙声で泣き叫ぶように止めてと懇願しても、止める素振りを見せない。
先生は一体何がしたいんだ。
俺にただ辱めを受けさせたいだけなのか。
「…………止めてって言う割には、本気で嫌がらないね」
「だから嫌だって……」
「じゃあ、どうしてここは反応してるのかな?」
顔を上げた先生の顔は、凄く意地悪そうな顔をしていた。
瞳の奥は、まるで狼みたいに怖くて食べられちゃいそう。
少し大きな手で撫でられた場所は、通常時より膨らみ大きくなっていた。
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