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02.

学校終わりにほぼ毎日どちらかの家で過ごすのが当たり前になっていた。今日は祐の家だ。 祐は授業で出された課題を片付けていて、憬は適当な漫画を読みあさっていた。 「…女の子ってさ、わけわかんないよね。勝手に告白してきて、イメージと違ったからとかって言ってさ」 「その女がお前を見極められなかった。それだけだろ」 憬なりにその子を大事にしていたのだろう。憬が祐の髪をくしゃりとその長い指に絡め取る。 「……祐は俺のこと分かってくれてるのにね」 「やめろって……」 憬の手を振り払う。俺の中に黒いドロリとした感情が溢れ出す。 ――俺だったらそんな顔させないのに ――俺だったら全部愛してあげられるのに ――全部俺だけのモノになればいいのに 「…祐、最近俺にそっけなくなったよね?俺なんかした?」 「……違う…そういうことじゃないよ」 「じゃあ、俺のこと嫌いになった?俺のこと殴ってみる?ボコボコになるまでさ。 祐に殴られるなら、いいよ。でもさきっと違うよね。祐さ、俺のこと好きでしょ?」

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