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第130話

成功に終わった流鏑馬に部員達は達成感に浸った。 最後に馬術部、佐久間と弓道部、五十嵐が笑顔でコメントを述べ解散し皆ホッとしていた。 解散したところで陽介が希一を迎えに来た。 「秀一さん達来てるぜ」 「ほんと?」 両親が来てると陽介に知らされ彼の指差す方に目をやると遠くに懐かしい二人の姿を見つけた。 「父さん、母さん!! 久しぶり」 「久しぶり希一」 今日は体調が良いと言う母。 希一の元気な姿を見て安心した様子だ。 そして初めて会う陽介に目を移した。 「友達の陽介、いつも良くしてもらってるんだ」 「初めまして、村瀬陽介です」 「初めまして、希一の母です。 いつも希一を助けてくれてるみたいだね。 ありがとう」 「いえ、こちらこそ………」 希一の母を初めて見たがとても綺麗な人で、親子3人並ぶと絵になるなと陽介は感心した。 それに優しく穏やかな人だから希一もこんないい子に育ったんだろうなと思った。 それから陽介は秀一へ挨拶をするが色々あったから少し彼と話すのは緊張する。 「お久しぶりです秀一さん」 「久しぶりだね。 例の件は本当に申し訳なかった。 それでも希一と仲良くしてくれる事は本当に感謝している。ありがとう」 「いえ、俺こそ、希一と一緒に居させてくれてありがとうございます」 そう陽介は頭を下げた。

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