157 / 168
第157話
いきなり雫にキスをされる陽介。
突然の事に頭がパニックの中、雫の舌が口内に侵入してきて咄嗟に突き放そうとするもびくともしない。
いっそこの舌を噛んでやろうかとも思ったが、雫のキスが上手くて力が入らなくなってきた。
「ん……はっ……んん……っ」
どうしよう……気持ちいい………
いつの間にかこのディープキスに夢中になって微睡んでいく陽介に雫は笑みが出る。
いい感じに虜になってる。
そう感じた雫はすっと唇を離すと陽介は名残惜しそうに手を伸ばすがここでふと、我に返って慌てて手を戻し羞恥心に顔が真っ赤になる。
そんな彼にニタッと嘲笑するような表情の雫。
「あれ、もっと求めていいんだよ?ほら、おいでよ」
「てめっ…!!」
腕を広げる彼がまた腹が立ち殴りかかろうとするも簡単に手首を掴まれそのままベッドに押さえ付けられた。
「なっ…!!
何…して……」
必死に抵抗して振り解こうとするも全く逃げられない。
「ふふ、君は面白いよね。
それと可愛い……」
「はぁ?お前頭沸いてんのか?
気色悪い」
「ははっ、そう言うところだよ。
そんな強気な所もこの顔も俺の好みだ。
うん、好きだよ」
唐突な彼からの告白に不快感を露にする。
それでもお構い無しに口付けられ抵抗する気力も無くなりそれを見ると雫は陽介の腹に手を這わせ愛撫していく。
「はぁ……」
ともだちにシェアしよう!