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第160話

陽介の中に全て入り込んだ雫。 その質量がまた苦しい。 苦悶の表情を浮かべた陽介を雫は彼の唇にキスをしながら胸の飾りを指を使って弄る。 「ふっ……んん……」 その内気持ち良くなり陽介の反り立ったソレからポタポタと液が溢れだしてきて雫の片手に包まれビクンと身体が跳ねる。 ただ包まれるだけなのがもどかしく身体が勝手にもっとと強請るように動くと雫はニヤリと笑い腰を動かし始めた。 「ぅ……あっ……ああっ……」 さっきのような苦しさは多少あるものの雫に与えられる他の快楽が勝ち、そこからはもう陽介はあまり記憶がなかった。 ただただ快楽に溺れるだけだった。 後処理をしたあと雫はすぐさま制服に着替えた。 本来碧の従者、早く彼の元へ戻らなければいけない。 陽介も希一の所へ戻りたいのだが初めて後ろに受け入れた事から腰が痛い為立っているのも少しツラいし疲労感が溜まっている。 「君は休んでていいよ。 俺が無理させちゃったし、希一様も今日はずっと碧様と一緒だろうから俺が二人とも見てるよ」 「………」 意外にも優しさを垣間見せる彼に少しだけ驚くもそもそも彼のせいで今動けないのだからその責任を取るのは当然だろう。 「じゃあまた後でね。 お二人にはちゃんと事後で動けないって伝えとくから」 「ふざけんな。 ぜってー喋んなよ!!」 やはり優しさなど皆無。 本当に性格が悪い。

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