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第7話

先生が話している間もクラスメートの目が希一に向けられていて凄く気まずい。 それに耐えながら学校が終わり先生がいなくなった途端に周りの目は希一に集中した。 「Ωがどうしてこの学校にいるのかしら。」 「九条って名前だけどあの九条と関係あるのか?」 「あの家にΩがいるわけないじゃん。 たまたま同じ名前なだけだろ? 九条なんておこがましい。」 ヒソヒソと悪口を言われるなかでここに居づらくなって教室を出ようと思っているところに待てと陽介が希一を追いかけてきた。 「陽介?」 「やっぱお前のとこが落ち着く。」 「どうして……」 「言いたい奴には言わせておけば良い。 俺は俺のしたいようにする。 だからお前のところにいる、悪いか?」 「ううん……」 首を横に振ると陽介はにっこりと笑った。 意外だと思った。 チャラチャラして周りには沢山人が集まってくる。 そんな彼が希一のような人に優しく接してくれるのが。 「ほら、帰るぞ。」 「うん……」 陽介に促され一緒に寮へと帰る。 その途中周りは陽介を見てどうしてと言う顔をしていたが陽介は気にせず希一と談笑するのだった。

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