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第9話

「おい、ここ、直しておけ。」 「は、はい……」 生徒会室で部下に指示をしながら自分の手元にある資料に目を通す碧はイライラしておりそれを周りも感じているためなんだか空気がピリピリしていた。 そのイライラの原因と言うのは、ソファの上で側近である雫がぐーたら寛いでいるからである 。 「お前はいつもいつも!! 主が仕事してる横で何様のつもりだ!!」 ついに立ち上がりキレた碧だが当の雫は無反応。 それに額に怒りマークを浮かべる碧。 「おい!!聞いているのか!?」 「聞いてますよ。 でも私の仕事は貴方の世話と身を守ることであって今は暇ですもん。」 「よく言うよ。 お前僕の世話なんて大したことしてないくせに。」 こんな二人のやり取りに周りはまた始まったと 溜め息をつく。 雫がこんなだから碧はイライラして生徒会メンバーへ八つ当たりのように厳しくなるのだ。 全く迷惑な話だと呆れる。 「大体その態度!!僕を誰だと思っている!? 九条家の人間だぞ? 当主になれる器なんだぞ!!」 「そうですね~直系だったらの話ですけど。」 「お前は…… 一々余計なことを……」 しかし雫の言うことは間違ってはいない。 碧は直系では無いため当主になるのは難しい。 そしてその直系と言うのが希一だ。 九条家は代々αの家系だ。 Ωが当主になるなんて認められないのだ。 だから今、希一の父、秀一の跡を継ぐのは誰なのかと話し合われている。 優秀な者を当主にする。 九条家の中で誰がそれを勝ち取るのか密かに争いが起きている。 「僕が当主の座を奪って見せる。 雫、お前はただ着いてくればいいんだ。」 「ふっ、それはそれは楽しみにしてますよ。」
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