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第26話

周りは希一がいるからだろうかあまり近づこうとしてこない。 様子を見られてる感じは凄くするが。 それだけ生徒会の人達は注目を集める。 容姿も頭もいいから兎に角モテる。 特に碧は余計に…… 性格に多少難があるが家柄もいいし見た目だけは天使そのもの。 「ところでそっちは?」 碧が陽介を見て訊ねてきた。 「どうも、俺は希一のクラスと寮の部屋が同じの村瀬陽介ッス。」 にっこりと挨拶をする陽介にピクリと反応した碧。 同じクラス、同じ部屋、と言うことは希一とずっと一緒にいるのか…… そう思うと何だかイラッとした。 「どうも。」 その隣で笑いを堪える雫。 完全に陽介に嫉妬してる碧が面白い。 そして席に座り四人仲良く食事をする。 希一と碧他愛ない話をしてそれを物珍しそうに見つめる二人。 碧の事は希一から聞いてい。た 道案内をしてもらってそれから何故かよく自分のところにやって来るのだと不思議がっていた。 自分といて楽しいんだろうかと希一は自分のことを過小評価し過ぎている。 彼は人を引き付ける魅力があるのに。 すると雫が陽介に話しかける。 「君、陽介君…だっけ? ごめんね~邪魔してしまって。」 「別に、構いませんよ。」 チャラチャラした笑いで独特の雰囲気を纏う。 雫相手にも動じない陽介。 そんな彼に少しだけ興味が湧いた。 何か心の奥底に秘めていそうな気がしたから。

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