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第28話

「よし、乾いた。」 「ごめん陽介。 なんか俺陽介に迷惑かけてばっか。」 「いいんだよ。 俺がやりたいだけだからさ。」 そうは言うもののやっぱり居心地は悪い。 何かお礼くらいしたいのだが自分の出来ることなんて限られてる。 その自分の出来ること…… 「じゃあ今度陽介の好きな食べ物とか作るよ。 それくらいしかできないけど。」 「じゃあお言葉に甘えてカレーが食べたい。」 「うん、あ、そうだ!!聞きたいことがあったんだけど俺が九条家の人間って知ってたの? なんか全然驚かないけど。」 「え?ああ……いや、驚いたぜ? でも何となくお前って育ちいい感じがするからそこまで衝撃的じゃ無いと言うか……うん」 何だか歯切れの悪い気がするが希一はそうなんだと納得した。 それから翌日、教室に行くとクラスメートの数人が希一の周りに集まってきた。 「なぁお前生徒会長と知り合い? 会長と一緒にご飯食べてたよな?」 「え、えっと……」 昨日のことが噂になっておりクラスメートから質問攻めにされる。 けれど碧に迷惑がかかるからあまり答えるわけにもいかないからどうすればいいか困っていたらそこに陽介が割り込んできた。 「はいはいそこまで。 希一が困ってんだろ。」 すかさず助け舟を出してくれてこの場から離れようとする。
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