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第30話
「おはようございます碧様。」
「ああ。」
「随分ご機嫌ですね。
昨日希一様と食事出来たからですか?
単純ですね。」
「うるさい、黙ってろ。」
碧の一日は雫の作る料理と彼の入れる紅茶と、ついでに雫からの毒舌で始まる、
朝食の後は着替えを済ましまずは生徒会室へ向かう、
「おはよう諸君、」
「おはようございます、」
何時ものように会長の席へ座る碧、
すると生徒会メンバーの一人がこんなことを言い出した、
「あの会長、昨日Ωの1年生と夕飯を共にしていたようですが凄い噂になってますよ?」
「何?」
「Ω自体少ない上に今この学校にはその1年生しかいないので結構噂になっているようですし、ましてや会長がΩと一緒にいるとなると凄く目立ちますので。」
今やΩの希一の存在は学校中に広まっている。
それほどまでに珍しい存在。
碧は少々渋い顔をした。
この学校はαが多い。
Ωがいることをよく思わない奴も中にはいる。
希一に何かあっては困る。
何か対処しなければ。
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