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第64話
月日は経ち世の中は夏休みへと突入する
沢山の寮生が実家へ帰省するが
希一はと言うと馬の世話もあり帰るのはお盆になる
「陽介は帰らなくていいの?」
「いいの、お前が帰るとき帰る」
「それ俺に気を使ってるでしょ」
「違うって、お前と一緒にいたいだけ
とやかく言われる筋合いはないね」
そう言ってベッドに寝転がる
まぁ確かに人にあれこれ言える立場ではないか
碧も生徒会長と言う立場なため
あまり長くは帰省出来ないと言っていたし
彼と何処か行こうと言っていたが
結局まだ行けていないので夏休みの何処かで
行ければいいと思う
「でも陽介、暇じゃない?」
「ん~別に問題ない」
でも正直することない気がする
やっぱり自分に気を使って帰らないだけな気がする
なんか申し訳ない……
そんな感じで8月へ突入しお盆へ差し掛かったところでようやく家に帰れる
「準備出来たか?」
「うん」
「じゃ、行くか」
駐車場に使用人の安藤棗が迎えに来るらしい
そこまで陽介が送ってくれると言う
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