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第95話

そしててっぺんまで登り一旦停まったと思ったら、一気に真下へ急降下していく 。 それと同時にキャーと言う悲鳴が響き渡る。 それからまた上がって今度は一回転してと、中々ハードな感じで元いたところへ戻ってきた。 ジェットコースターから降りて外へ出ると碧がしゃがみこんだ。 「あ、碧さん大丈夫ですか?」 「だ、大丈夫だ……」 そう言いながらも大分酔ってしまったようだ。 「これくらいでだらしないですね。 貴方だけですよダウンしたのは」 確かに陽介も雫も平気な顔している。 希一なんてもう一回乗りたいなんて言ったくらいだ。 その事がまた碧のプライドを傷つける。 この程度でダウンしてしまうなんて屈辱以外の何物でもない 。 「あ、あの……無理しないで下さい」 心配そうな顔をする希一にこれ以上情けない所は見せたくないと立ち上がり大丈夫だと伝える。 まだ心配そうに見つめる彼にこのデートを台無しにはしたくないから笑顔を作り次どこ行こうかと歩き出す。 それから今度は希一が気を使ってか、絶叫系は止めてコーヒーカップに乗り、その後は暑いこの日にぴったりなソフトクリームを買ってベンチに座る。 希一と雫は抹茶、陽介はチョコ、碧はバニラにした。 「美味しい」 ソフトをチロチロ舐める希一に碧は思わずじっと見つめていた。 だって舌を出して舐める姿ってエロいと思う。 そんな碧心情を読みとってか雫が笑みを浮かべた。

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