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第101話
「希一僕は……僕は………
お前が好きだ」
遂に伝えた。
これでフラれたらカッコ悪いな……
「えっと……俺も碧さんが好きですよ?
優しくて一緒にいて楽しいです」
「………」
これは恋愛としての好きだと受け止められてない。
前もこんなことあったっけ?
なんだかデジャブだ……
「そうじゃなくて!!
僕はお前を恋愛対象として好きなんだ。
僕と付き合って欲しいんだよ」
「………え?
あ…の………碧さんが俺を……?」
「そうだ!!ずっとお前と付き合いたいと思っていた。
お前のその優しさも笑顔も全てが愛おしいと思った。
だから付き合って欲しい」
「えっと……俺………」
思ってもみなかった告白に戸惑ってしまう。
だって自分を好きになるような人なんて絶対いないと思っていたのだから……
ましてや九条家の彼が……
何が良くて自分を好きになったのか分からないし、自分なんて彼に釣り合わない。
返答に困っていると彼が口を開いた。
「返事は今でなくてもいい。
ゆっくり考えてくれ」
「…………」
言葉に詰まっていると観覧車が一周して扉が開かれ二人は降りた。
そしてほどなくして雫と陽介も降りてきた。
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