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第113話
夏休みも終わり二学期に突入した。
だが碧は憂鬱だった。
なぜなら二学期はイベントが多いから。
まず10月頭に体育祭。
11月上旬に学園祭。
そして12月にはクリスマス祭と行事が続くため、生徒会の仕事から抜け出せず希一とも会う機会が減るのだ。
付き合い始めたばかりだというのにこの仕打ちだ。
そんな中で希一も体育祭の練習を行っていた。
出し物として馬術部が開会式で馬で先導し、途中の余興として演技をすることとなったのだ。
それにしても
「部長なんで俺なんですか?
他の人の方が上手いじゃないですか。
失敗したら大変なのに……」
「それはね、他が大会やらの練習で正直体育祭に時間を費やしたくないないらしいんだよ。
大丈夫、俺もでるからさ。
と言うわけで頑張ろうか!!」
確かに希一は正直言って大会など目指してない。
ただ馬が好きなだけで入部したのだから暇だろうとの事で選ばれた。
実際馬術の競技とは関係ないこともやるから皆めんどくさがってやりたがらないそうだ。
それから佐久間部長と共に練習して希一は寮へと戻った。
因みに馬術の他に徒競走に出る予定だ。
そして陽介はリレー碧は借り物競争だそうだ。
雫は碧の安全を守るのが仕事のため不参加。
陽介も希一の為にそうしたかったらしいが、周りが勝手に競技を決めてしまったため叶わなかった。
そんな感じでいよいよ体育祭が開催された。
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