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第124話
新たな抑制剤を使用してみた結果副作用もなく、普段通りに過ごす事が出来て学園祭の準備も滞りなく進み、そしてついに学園祭が始まった。
「諸君、問題なくこの学園祭を成功させることを祈る
以上だ」
ホールにて碧の挨拶が行われた後、各々自分たちの出し物の準備を急いだ。
初日は部外者禁止、学校関係者のみの参加となる
希一達のクラスの模擬店。
父に頼んでプロのパティシエの考えたレシピを送ってもらいパンケーキの準備が着々と進み、学園祭がスタートする。
希一は裏でパンケーキを作る係で、陽介は得意な接客を行っている。
容姿のいい陽介は女の子を呼び止めると簡単に丸め込みパンケーキを売っていく。
それを見たクラスメートは何処のホストだよと突っ込みを入れる。
そんな陽介のお陰で希一は休みなくパンケーキを焼いて交代の時間になり陽介と回る事となった。
「なんかもうこれだけで疲れたわ」
「ふふっでも陽介のお陰で沢山お客さん来たよ。
凄いね」
「まぁ、妹いるお陰で女の子の扱いは何となく分かるしあとは適当な事言ってただけなんだけどな」
「それが凄いんだよ。
俺絶対無理だもん」
そう言う事を簡単にこなせるのはやっぱりαなんだなぁと感心する。
休みなく頑張ってた為大分お腹が空いていて、カフェをやっている教室に入りランチを楽しんだ。
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