126 / 168
第126話
ウェイター姿で現れた雫。
いつもと違い前髪を全て上げキッチリと整えられて、紳士な感じがしてとてもカッコいい。
いや、いつも男らしくカッコいいのだが。
普段と雰囲気が違うとまた一段とカッコよく見える。
「わぁ、カッコいいですね。
凄く似合ってます」
「ははっ、お褒めいただき光栄です。
陽介君も俺のこの格好どう?」
「詐欺ですね。
中身なんてクソなのに」
「よ、陽介、失礼だよ先輩に向かってそんなこと」
「あはは、いいんですよ希一様。
彼のこう言う所がまた可愛いんです」
陽介の態度に焦る希一を雫は大丈夫だと言って安心させる。
それに雫はハッキリと物を言う陽介を気に入っているのだ。
それに中々誂い甲斐があるから面白く飽きない。
「そう言えば碧さんは………?」
「ああいますよ。
取り敢えず席にご案内します。
どうぞ」
雫にエスコートされながら陽介と席に着くと、雫は少々お待ちくださいとこの場を離れて行って、暫くするとなにやら言い争う声が聞こえ見てみると碧と雫の姿がある。
しかも碧はメイド姿………
「碧さん?」
「げ、希一!」
ともだちにシェアしよう!