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21 入社一年目1月。

なんともまぁ早いもので、あっという間に年は越し、新年を迎えた。 小宮さんとの約束は、お互いが仕事やプライベートで忙しくまだ実行されていない。 やっとお互いの空いてる日が重なったと思ったらこれだよ… 『おう!!山崎、飲んでるか?』 『部長も天野さんも飲み過ぎですって…』 『今日ぐらいいいじゃねぇか。新年会なんだし。』 そう、部署で開かれている新年会だ。 『部長…重いです。』 飲んだくれの部長に上に乗られ、もうぐちゃぐちゃだ。 まぁ楽しいんだけど。 こういうのも社会人って感じがして好きだ。 小宮さんを探す。 あっちはあっちで課長に捕まっているようで大変そうだった。 いつになったら二人で飲みに行けるのだろうか… 『うぉーし!!二次会行くぞー!!』 そう言って部長は張り切っている。 歓迎会の時は一次会で帰らせてもらったのだが、今回は部長にガッチリ腕を掴まれ帰れる状態ではない。 二次会お決まりのカラオケボックスに着き、小宮さんを探す。 いた… ってことは、歌聞けるのか… なんだかワクワクしてきたな。 部屋に入るなり部長が曲を入れまくる。 そしてマイクを離さない。 なんだよ…みんなに歌わせねぇのかよ… そう思っていると天野さんに声をかけられた。 『部長いつもあんななんだよ。まぁそのうち潰れるから。』 天野さんがそう言った途端に部長が寝た。 えっ?マジ? そこからは寝てる部長をほっといて、みんな飲むわ歌うわでわちゃわちゃだった。 順番に歌うルールなようで、マイクを探すと小宮さんが持っていた。 俺はドキドキしながら息を飲む。 〜♪ ちょっと待て… 小宮さんの歌声は俺の胸にグサリと突き刺さった。 完全に持っていかれた… 歌い終わった小宮さんにみんなが拍手をする。 さっきまでわちゃわちゃしてたハズなのに、小宮さんの歌で静まり返っていた。 部署のオバ様達はみんな泣いてるし… いや、俺も泣きそう。 って、女子かよ。 最近ちょこちょこ出てくる自分の女子さ加減にそろそろ焦りが出てくる。

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