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28 入社二年目4月。小宮side

『小宮〜飲んでるか〜』 今日は新人の歓迎会で、酔っている部長に肩を組まれながらビールを注がれる。 『飲んでますよ。部長は飲みすぎです。』 『今日はいいんだよ〜。』 そう言いながら部長が違うやつのところへ行った。 ふぅ。ここの部署は本当宴会になるとぐちゃぐちゃなんだよ。 ビールを煽りながら一息つく。 そんなことより、さっきからなんだかムシャクシャするというか、イライラするというか… なんだろう?この感じ。 山崎を探す。 で、隣にはピタリと張り付く城田。 原因はアイツだ。 なんでも山崎の大学の後輩らしいが、なんだか距離が近くないか? そしてスキンシップも多い気がする。 今まで彼女にすらヤキモチを妬いたこともなかったのに、今こんな風になっている自分に驚く。 ただならぬ予感がする。 嫌な予感だ。 俺はなんだかその場にいるのが嫌になり、一次会で帰ることにしたのだった。

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