44 / 147

44 入社二年目1月。

『はぁ!?ホテル!?』 『シィー!!声が大きいですって!!』 『悪い。小宮さんとホテルって…ラブホテルか!?』 『んなわけないじゃないですか!!ビジネスですよ!!ビジネス。』 『なんだ。ビジネスか。そしたら部屋も別じゃねぇか。』 『いや、それがね…部屋が一つしか空いてなくて、まさかの同室だったんです。しかもシングル…』 『うお!!お前なかなかやるな!!策略?』 『そんなわけないじゃないですか。たまたまですよ…』 『で、どうだった?ガッと行ったか?ガッと。』 『ガッとって…』 『えっ?行かなかったの?』 『行きませんよ…』 『お前もしかして…』 『な、なんですか…?』 『経験ねぇの?』 『うっ…』 『図星かよ!?マジ?お前いくつだよ?ってか、やっぱりお前男前なのに勿体無いな。色々と。』 『また色々とって…』 『なんで童貞なの?お前彼女とかいたことないの?』 『いや、彼女はいたことありますよ。』 『じゃぁなんで?』 『結婚する人とって決めてまして…』 『女子かよ!!』 『それ友達にも突っ込まれました。』 『…』 『いや、でもね!!大事だと思いませんか!?』 『ま、まぁ…本当はそれが正しいのかもしれないけど…』 『本当のところは、自分でもなんで今までしなかったのかって後悔はしてるんですけどね…』 『でもさ、結婚って…小宮さんとは結婚できないじゃん?ってことは、小宮さんとはもしそういう関係になってもしないってこと?』 『うっ…』 確かに… 俺、そんなことなんも考えてなかった… ただ純粋に小宮さんが好きで、仲良くなりたいなって… 頭の中に今朝の夢が浮かぶ。 いや、やっぱりあんなことやこんなこともしたいかも… って、俺何考えてんだろ… 『おい。百面相やめろ。』 『あれ?またしてました?』 『してた。まぁ、頑張れよ。色々と。』 『はぁ…』 『俺はいつでもお前の味方だからよ。応援してる。』 『天野さーん!!!』 俺は嬉しくて天野さんに飛びついたのだった。

ともだちにシェアしよう!