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58 入社三年目4月。
またしても恒例の新人歓迎会で、今は部長の下敷きだ。
『部長、重いですって…』
なんなのこの部署。
本当、宴会になるとこれだよ。
なんとか部長から逃れ一人で飲んでいた。
『先輩!!』
『おう、城田。飲んでるか?』
あれから城田は普通に接してくれており、俺も安心して仲良くしている。
「諦めません」あの時の城田の言葉が気になるけど、今は何もないので俺も気にしないようにしている。
『飲んでますよ。ちょっと酔ってます。』
確かに少し顔が赤いか?
『大丈…んー!!!』
ちょっと待て。
タイムタイム!!!
俺は今、城田にキスされているわけで…
なんで!?
『おっ?城田が山崎にチューしてる!!!』
天野さんが喜んでデカイ声で叫ぶ。
この酔っ払い!!余計なことを…。
そう思いながら小宮さんを見ると…
当然のことながらこちらを見ていた。
チーン。終わった…
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