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63 入社三年目6月。

『お、お邪魔します…』 『どうぞ。』 靴を脱いで中に入ると整理整頓がきちんとされていてとても綺麗な部屋だった。 ワンルームか… 目の前にあるベッドにドキッとする。 考えるな!!そう自分に言い聞かせ、頭をフルフルと横に振る。 『先シャワー浴びる?』 『あっ…えっと…』 『そうか、一緒に浴びる?』 『ふぇ!?』 『ふぇってなんだよ。冗談。先に入ってきていいよ。タオルとか準備しとく。』 『そ、そうですよね。お先です!!』 バスルームを教えてもらい、そそくさと入ると扉を閉めた。 鏡を見ると顔が真っ赤だ。 小宮さん…今のはないっすよ… 冗談だとわかったのに、俺の心臓のドキドキは鳴り止まない。 『心臓に悪いな…』 そう独り言ちながら服を脱ぎ、浴室へと入った。 シャワーを浴びていると小宮さんが俺を呼んだ。 『山崎!!タオルと着替え置いとくな!!』 『は、はい!!ありがとうございます!! 』 イキナリのことに驚いた。 自分を見ると、腕をクロスにして胸を隠していて… って、女子かよ!!! 本当自分が嫌になる。 シャワーまで借りちゃって、今日はどうすんの? 嬉しいか悲しいか今日は金曜日で明日は休みだ。 俺、どうなっちゃうんだろう。

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