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114 入社四年目5月。

『やっぱ小宮さんのオムライスはおいしいですね。』 『今日は一応山崎が作ったってことになってるんだけどな…』 『そうでした…』 『あっ!!そうだ。コレ。』 そう言いながら手渡されたのは鍵。 『鍵…ですか?』 『うん。ここの鍵。合鍵作っといた。もしこうやってこっちに来たら俺いなくても勝手に入っていいから。』 なんだか嬉しすぎて、涙が流れそうになるのを必死に我慢する。 『あ…ありがとうございます。』 震える声を必死に絞り出してお礼を言う。 『どうした?声震えてるけど?』 『う…嬉しくて…』 『山崎…』 愛おしそうに俺を呼び、抱きしめてくれる小宮さん。 やっぱ俺にはこの人しかいない。 そう改めて思うと同時に、やはりあのことを言わなくてはと胸が締め付けられる。 『あ…あの…』 『ん?どうした?』 『この前部長達と飲みに行ったとき…』 『あぁ、あと天野と西野もいたんだっけ?』 『はい…それで……』 『おま…もしかして西野になんかされたのか!?』 すごい形相で詰め寄られ俺は言葉に詰まる。 『何された!?どっか触られた!?』 『キ…キスを………んっ!!』 噛み付くようなキスをされ、息をするのも忘れる。 『ハァ…あとは?』 『ちょっとだけココを…触られて…』 と、下半身を押さえながら言う。 『あいつマジ許さねぇ。』 そう言いながら小宮さんが俺のズボンのベルトを外し始める。 『こ、小宮さん!?』 『消毒だ。』 そう言うと、ズボンと下着をずらして俺のモノを口に含んだ。 『ん…あっ…』 久しぶりすぎてすごく恥ずかしいのと、とても気持ちいいのとで頭がボーッとする。 『ちょっ…あっ…』 ジュルジュルといやらしい音を立てながら先の方を吸われると全身が震えて、少しだけトロリとしたものが出た。 『やっ…もう…ダメです。』 首を振りながら小宮さんを引き剥がそうとするけど、全然ダメで… ブルッと体を震わせて白濁を勢いよく小宮さんの口の中で飛ばし、肩で息を整える。 『す…すみません…』 おずおずと小宮さんを見ると口から少し溢れた俺の白濁を親指の腹で拭い舐めた。 その姿が妙にセクシーで、ドキリとする。 『山崎…』 掠れ声で呼ばれ、背筋がゾクリとした。 頭を優しく撫でられ、おでこにチュッとキスをくれる。 『守ってやれなくてごめんな…』 『小宮さん…』 完全に俺が悪いのに謝ってくれる小宮さん。 どうしてこの人はこうも優しいのだろうか… そう思うと無性に小宮さんが欲しくて… 『早く…俺の中に来て下さい…』 小宮さんの首に腕を回し、上目遣いで強請るとドサッと床に押し倒され、二人の意識が飛ぶまでお互いを求めあったのだった。

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