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118 入社四年目6月。

やべ… ちょっとやりすぎた… 昨日の行為のせいで腰がバキバキで、事務所でも変な動きの俺に天野さんが笑いながら注意する。 『ヤりすぎ禁止!!って、そんな感じ?』 ニヤリと笑う天野さんの口を慌てて塞ぎ、シィー!!!と口の前に指を添える。 『大丈夫だって。誰も聞いてねぇし。』 『いや、わからないじゃないですか。ってか、なんでわかったんですか?』 『いや、朝から小宮さんこっちにいたしお前動き変だしそうかな?って。』 『鋭いですね…』 『まぁな。ところであれから西野さんどう?』 『いや、あれからは何も…』 小宮さんに居酒屋でキスをされたことを報告したので天野さんにもと思い話をした。 自分がついていながら…と謝る天野さんに頭を下げ、俺が油断していたのが悪かったのでと謝った。 なんでも西野さんは欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れるらしい。 天野さんが言うには俺はそれにガッチリはまり、ロックオンされてしまったのだと言う… 恐ろしい… まぁ、どれだけ言い寄られても小宮さんから西野さんになびくなんてこともないし、俺がしっかりしていればいいことなんだけど… 仕事での関わりが多いせいで無視という無視もできなくて困っている。 これ以上何もありませんように!!! そう願っている矢先のことだった…

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