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123 入社四年目7月。
少し話して小宮さんは帰って行った。
さて、風呂でも入ろうかな…そう思った時に携帯が鳴った。
西野さん…
なんだよ。と思いながらも無視することはできず電話に出る。
『もしもし。』
「あっ!!もしもし!!俺。」
なんか酔ってる?
いつもよりワントーン高い声だった。
『なんですか?』
「部屋の鍵失くしたー!!」
『はぁ!?じゃぁフロントに言えばいいじゃないですか!!』
「俺もう自分の部屋の前だもん。こっから動けねぇ。」
相当酔っているのかいつもの西野さんとえらい違いだ。
今日は偉いさんも沢山いたし、飲まされ過ぎたのかな?
そっと扉を開けて隙間から廊下を見ると本当に自分の部屋の前で寝転んでいた。
はぁ…マジかよ。
最悪だ。と思いながらもなぜだか無視できずフロントに予備の鍵をもらいに行き、西野さんの元へと急ぐ。
『はい。お待たせしました。』
鍵を渡すも返事はなく寝息が聞こえる。
はぁ!?マジで寝てんのかよ。
面倒臭ぇ。
西野さんの部屋の鍵を開け扉を開く。
『西野さん!!!鍵開けましたよ!!!起きてください!!!』
『んー。』
と、返事はするものの全く動こうとしない。
はぁ…
俺よりも背丈の高い人間を立たせるのは一苦労で、脇の下に腕を差し入れなんとか俺の肩に西野さんの腕をかけると部屋の中へと急いだ。
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