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125 入社四年目7月。
『お前なぁ…』
小宮さんが呆れるのもわかる。
講義二日目、少し時間をもらい小宮さんに昨日のことを話した。
『お人好し精神ってなんだよ…』
俺もそう思う。
溜息をつく小宮さんに一生懸命頭を下げる。
『でもまぁよかったな。』
そう言って頭をポンっとされた。
『え?』
『西野が俺達のこと認めてくれたってことだろ?天野に城田に西野、男同士の恋愛を三人もの人間に認めてもらえるなんてそうあったもんじゃないぞ。』
確かに…
今の日本じゃ厳しいもんな…
『まぁ、とにかくよかった。』
『はい。』
講義も終わり、新幹線で東京に戻る。
西野さんは昨日言った通り、本当に諦めたのかそれとも疲れたのか、新幹線が走り出すとすぐ眠りについた。
『はぁぁぁ〜ねむ。俺も寝よ。』
大きなあくびをして、俺も眠りについたのだった。
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