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番外編4 入社四年目3月、新婚旅行編。
『うわぁ…』
結婚式のあと色々なところを見て回り、ホテルの部屋へと戻ってくると、ベッドの上にたくさんの花びらが散らされていた。
『小宮さん…これ…?』
『今から結婚祝いと、山崎の誕生日パーティーしよ。』
笑顔でそう言われ、俺は喜んで返事をした。
ルームサービスで運ばれて来る料理はどれも豪華で目を奪われた。
『座って。』
促されるまま席につくと、小宮さんがグラスにワインを注いでくれる。
『山崎、誕生日おめでとう。』
『ありがとうございます。』
2人でグラスを重ね乾杯をした。
『山崎、来年も再来年もその先もずっと、こうやって一緒に誕生日祝おう。』
『はい!!』
美味しい料理に美味しいお酒、大好きな人に誕生日を祝ってもらい、本当に幸せだ。
たくさん食べて、たくさん飲み、大満足した俺はベッドへとダイブした。
『あぁ〜幸せ!!』
フワッと花の香りがするベッドで枕に顔をスリスリしながら言うと、上から小宮さんがお覆いかぶさってきた。
『山崎…』
『なんですか?』
『俺も幸せ。』
そう言いながら小宮さんが俺のうなじにキスをした。
『こそばいですって!!』
『じゃぁコレは?』
そう聞かれうなじに舌を這わされると全身がゾクリとする。
『あっ…』
耳の後ろから首筋を行き来する舌が艶かしくていやらしい。
『んっ…』
耳朶を甘噛みされ、耳の中にクチュっと舌を差し込まれると全身が震えた。
『山崎…可愛い…』
掠れた重低音ボイスが俺のモノを刺激する。
『小宮さん…』
『ん?』
『キス…して?』
寝転んだまま仰向けになり、誘うように目を閉じると、小宮さんの柔らかい唇が優しく押し当てられる。
『山崎…好き。』
『俺も…好きです。』
お互いに見つめ合ったあと、もう一度唇を重ね、先程とは違う激しいキスが始まる。
唇の隙間から小宮さんの舌が差し込まれ、俺の歯列を優しくなぞる。
時折クチュっと舌を吸われると全身が痺れて…
『んんっ…』
何度も角度を変えて、小宮さんの舌は深く深く俺の口内を探る。
『ん…ハァ…』
唇を離すと銀色の糸が二人を結んだ。
俺の口の端から溢れた唾液を小宮さんが優しく指の腹で拭い、その指を舐める。
そういう仕草一つ一つがセクシーで、俺のモノは甘く疼く。
『山崎…触って…』
俺に跨る状態で小宮さんが俺の手を自分のモノへと導く。
『うわ…』
はち切れんばかりに張り詰めたソコは、ドクドクと脈打ち、大きく反り返っていた。
『キスしただけなのに、こんなになっちゃった。』
恥ずかしそうに笑うその顔は、可愛くて…
本当に小宮さんの全部が好き。
『あっ…』
『山崎のもこんなになってる。』
ズボンの上から優しく撫でられ、体がピクリと反応した。
お互いにズボンと下着を脱がせながら、時折キスをして、気持ちを昂める。
取り出した二人のモノを擦り合わせるように扱き合うと、先走りが溢れ、いやらしい音が部屋に響く。
『ハァ…きもちぃ…』
『俺も…』
キチュッキチュッという音が耳を犯して、もっともっといやらしい気分になる。
『んっ…ん…』
器用な小宮さんは、空いている方の手で俺の蕾を解し始めた。
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