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「先生! もうっ、どこに行かれていたんですか!! 早く書いてください、原稿の締め切り、明日なんですよ?」  俺は腕の中にいる流星を見下ろし、どっちを取ろうか迷っていると……。 「大丈夫です。俺、逃げませんから」  にっこり微笑む彼は天然なのか。可愛い。 「わかった、書くからお前出て行け」 「逃げたりは……」 「しない。だからこの部屋から出ろ。集中できん」  俺は編集者を追い出すと、俺は流星をまた引き寄せ、抱き込む。  ああ、やっとまた二人きりになれた。 「あ、あの。打ちにくくありません?」 「平気。君がいると何故かすんなり書けそうな気がする」  流星を膝の上に乗せたまま、俺は指を動かし、ひたすらキーボードを打ち付けた。  コレが終わったら、ご褒美をもらおうかな。  何よりも極上な、流星という美味しいご褒美を……。  **END**

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