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絃さんはひどい。
恥ずかしいのをなんとかしたかったのに、そんなことを言われてしまえば余計に羞恥が増す。
「んっ、それは、絃さんが舐めるから……」
って、俺も律儀に答えるなよっ!!
自分に突っ込みを入れてしまう間にも、絃さんはまたさっきの作業に戻ってしまった。
片方の乳首はクリクリとこね回され、もう片方は舌先で転がされ、吸われる。
舐めてるその表情がすごくエロくて、男の色香を感じてしまう。
「はっ……絃さん、俺っ!」
絃さんと淫らな行為をしていると思うと、下半身が疼く。
腰を揺らせば、俺の気持ちに気付いたみたいだ。彼はゆっくり頭を上げた。
「ああ、そうか。ずっとお預けだったもんな」
そう言うと、絃さんは俺の足から下着ごとズボンを抜き取った。
「勃ってる。俺で感じたの?」
「好きな人なら、当然だと思う」
真面目に答えたら、普段、キリッとした絃さんの表情が変化した。口元を腕で隠し、俯いたけど、耳まで真っ赤だ。
年上の人に言うのもおかしいんだけど、すごく可愛い。
今までにない絃さんを新たに発見してしまった。
「そういうことを平然と言える流星 はすごいと思うよ」
絃さんはそう言うと、俺の勃ち上がりはじめた一物を空いているもう片方の手で包み込んだ。
「っ、あっ!」
途端に、新たな刺激が俺の身体を駆け巡る。
腰が浮いた。
「可愛い声。もっと聞かせて?」
大きな手が、俺の一物をこね回す。
絃さんの手が動くたび、少しずつ、水音が混じってきた。
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