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◇
スタッフがどういう部屋があるのかを説明をしてくれるけど、今は部屋なんてそんなのどうでもいい。
説明の度に絃さんを見るスタッフの視線もうんざりだ。
絃さんを見るなよ!
俺のものだ!!
他人の目が絃さんに向くたび、ものすごくイライラする。
イライライライラ。
どうしようもなくなった俺は適当に部屋を選んで室内に引っ張り込む。
部屋は白を基調とした八帖くらいに、ナイトテーブルとダブルベッドがあるだけのいたってシンプルだ。
「おい、流星?」
戸惑っている絃さんを目の前にあるベッドに押し倒した。
絃さん。
絃さん……。
絃さんを失いたくなくて、赤い唇を貪る俺。
余裕がない子供だと思われてもいい。
今は絃さんさえ傍にいればそれで……。
この部屋に来た当初は、絃さんは躊躇っていたみたいだけど、キスをすればやがてそれも消えたらしい。
互いの接合がより深くなり、舌が絡み合う。
「ん、ん」
リップ音とくぐもったが静かな部屋に響く。
いつの間にか、リードは俺から絃さんに代わっている。俺は絃さんに捕らわれていた。
やっと二人きりになれたと安心すると、ちょっぴり冷静を取り戻した。
そうなると、さっきまでの行動がものすごく恥ずかしくなってくるわけで……。
太腿の間には、むくむくと膨れ上がった俺自身がデニムを押し上げて強調している。
「キスだけで感じたの?」
「っつ」
恥ずかしい!!
絃さんから顔を逸らせば、
「自分から誘っておいて、何赤面してるかなぁ。流星は――」
耳元で囁いてくるからたまらない。
注がれた吐息が耳孔に注がれて身体がいっそう熱を持ち、より近くにいる絃さんを意識してしまう。
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