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それだけ、絃さんは俺を大切に想ってくれてるってことだ。
コクンと頷けば、絃さんは乱暴にウィッグを外した。
襟足よりも少し短い黒髪に、切れ長な綺麗な目をした絃さんがいる。
こんなに格好いい絃さんが俺を想ってくれているなんて、嬉しくて涙が溢れる。
甘えようと手を伸ばせば、だけど絃さんは前髪を掻き上げて俺を見下ろした。
「さあ、流星、足を広げて。恥ずかしいところも全部見せて」
「……っつ」
全部を見られるのが恥ずかしいのに、絃さんに見て欲しいって思う俺がいる。
これっていいことなのかな。
わかんないけど……絃さん、とても嬉しそうだから。もうそれでいいや。
言われたとおりに両足を目いっぱい開げて、指で後孔を広げる。
絃さんを欲して孔がヒクついているのが見なくてもわかる。
「い、とさん……」
身体が熱い。
「絃さん、俺。ほしい……」
自分の気持ちを率直に伝えると、
「ああ、赤く熟しているね」
絃さんは中に指を挿し込んでくれた。
「っひ、うあああっ!」
初めの頃はこうして指を入れられるだけでも痛かったのに、今ではすっかり慣れていて、その奥にはどういった快楽があるのかも知っている。
「絃さん、絃さん!!」
俺は腰を揺らして、もっと奥まで指を入れてくれるように強請るんだ。
「可愛いよ、流星」
絃さんが俺を可愛いと言う。
でももう、反論できない。
だって、絃さんが俺の後孔にキスをして、舌を忍ばせたんだ。
「っひゃあああうっ!!」
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