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◇
流星は唇の端を空いている片方の手の甲で拭った。
流星? どうしたんだ。これもいつもの流星らしくねぇ。
ああ、もう無理。
立っていられない。
快楽に負けた俺は膝を折り、地面に腰を下ろす。
必然的に中にあった流星の指が抜けた。
「絃さん、絃さん……」
ぐったりと腰を下ろす俺を、狂おしそうに掻き抱く。
しゃがみ込んだ腹の部分に固く育った流星の陰茎が当たっている。
どうやら流星は俺の乱れる姿に興奮したらしい。
……やれやれ。
あまりにも苦しそうに俺を呼ぶから、俺は静かに両足を開いた。
「来いよ。言っておくが、掘っていいのはお前だけだからな」
おそらく、流星からだと開いた両足の間からははしたなく蜜を漏らす俺の一物と後の孔がしっかりみえていることだろう。
流星は目を見開き、口内に溜まっている唾をゴクンと飲み込んだ。
「うん、うんっ!」
俺が誘うと、流星は何度も頷いてデニムのジッパーを下ろした。
流星の一物が元気よく飛び出す。
そのまま俺の後孔に挿入していく。
当然、俺は中に突っ込まれるのがこれが初めてだ。
指よりもずっと太い流星に貫かれてものすげぇ痛いし、苦しい。
流星の一物がほんの少し挿入 った内壁はギリギリと悲鳴を上げている。
だが、これは俺だけじゃなく、流星も味わったことだ。
流星は俺に初めてをくれたし、こうして今の今までずっと受け入れてくれている。
苦しい思いをしているのは俺だけじゃない。
「っひ、っぐ」
「っ、苦しいよね。痛いよね……」
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