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 ……んだけど。どうしよう。俺、絃さんを抱きたい。  時間が進むに連れて、抑えてきたエッチな気持ちが大きくなっていく。  気がつけば日が暮れて、照明が照らしている。  遊園地の中は今、パレードの真っ直中だ。  パレードはお伽話がコンセプトなのか、お姫様と王子様が手を取り合って中世ヨーロッパに出てきそうな煌びやかな馬車に乗って中から手を振っている。  周りを見渡せば、そこはすっかりカップルばかりで、並木道は赤や黄色、ブルーや白のイルミネーションで光輝く輝くツリーがずっとずっと続いている。  ロマンティックな世界は嫌いじゃない。  だけど今は、ちょっと薄暗いせいか、俺は隣の絃さんしか目に入らないわけで……。  長い睫毛に縁取られた涼やかなその双眸。目にはイルミネーションの光が写っていて、きっと口紅を塗っているだろうその赤い唇も、とても綺麗だ。  イルミネーションの光が絃さんの身体をふんわりと包み込んでいる。  こんなに綺麗な人が俺の恋人なんだ。  そう思うと、ますます慕情が募っていく。  俺の一物がある中心に向かって身体中に廻っている血液が一気に集中するみたいに熱く、熱を持つ。  俺の一物はジーンズを押し上げて大きく膨れ上がり、脈打っている。  我慢できなくて、俺は絃さんを引き寄せた。  手を後ろに滑らせて、スカートの上から引き締まったそのお尻をなぞる。 「……流星」 「絃さんが欲しい」  耳元でぼそっと囁いたら、絃さんは目をまん丸にして俺を見下ろした。 「……ダメ?」

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