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報復の終章 4

「気分はどうよ? 帝斗さん?」  薄ら笑いを浮かべながらそう問えば、まだ幾分の余裕が残っているのか、或いはまさか自分がこれ以上酷い目に遭うことなどないと高を括っているのか知らないが、勝気な視線で睨みをきかせ、プイと顔を背けやがった。 「こんなことをして……お前、とうとうおかしくなったんじゃないかい? 突然事務所を辞めたと思えば今更ノコノコ訪ねてきて……挙句は何の冗談だ。事と次第によっちゃ容赦しないよ?」  相変わらず自信たっぷりのその物言いも、俺の加虐心に火を点けるだけだってことがまるで解っていない。  あまりの無防備さに欲情が煽られるだけだということも、まるで自覚していないこいつの態度に、ムラムラとした気持ちが大きさを増した。  いい具合に興奮してきた気持ちのままに、ヤツのベルトを解き、高級そうな絹のスラックスを脚の途中まで引き摺り下ろしてやった。  無防備になった下半身には、ぴったりとした素材のブリーフが色白の素肌をぎこちなく覆っているだけだ。  ローライズのそれ――下着の生地は薄く、これも絹なのだろうか。相変わらず気障ったらしいことこの上ないと、侮蔑の笑みが漏れ出すのをとめられない。 「ねえ、しっかりカタチが丸分かりじゃんコレ。しかも何? 毛がはみ出てんぜ? せっかく綺麗な色白肌なのに似合わねえよなぁ? これさぁ、あんたの趣味なわけ? この薄っぺらいパンツ!」  ツン、と指で盛り上がったカタチの上を突付いてやれば、ビクリと腰を引いた奴の口から裏返ったような声が漏れ出して、俺は更なる興奮に口元がゆるんだ。 「……っよせっ! 何のつもりだっ……! ふざけたマネをっ……!」  ようやくと何をされるのか理解できたのか、今頃蒼ざめたってもう遅い。  驚愕に震えるような声で威嚇したって俺には通用しない。  薄くいやらしいブリーフの生地の上からカタチをなぞるように舌先を這わせれば、生理的な欲望には逆らえないのか、すぐに大きさを増した奴のモノが、ちらりと生地を押し退けてあらわになった。 「すっげ、や~らしー」  クスッと鼻で笑えば、奴の頬が真っ赤に紅潮した。 「みっともねえ……あんたの大事なトコ、飛び出しちゃってんぜ? こんな小っせー下着穿いてっからじゃん?」  下着から飛び出した先端部分はいやらしくぬめり、反応じて腫れた鈴口を舐め回してやれば、もうとっぷりと溢れ始めた蜜液が竿伝いに流れ落ち、薄っぺらい下着に滲みを作っていった。  と同時に硬く大きさを増したイチモツが更に下着を盛り上げては、遂にはポロリとはみ出した。 「やっ……やめ……ろっ……! やめろと言ってるっ!」  中途半端なこんな格好は全部脱がされるよりも恥ずかしいのか、紅潮した頬が熟れて落ちそうな程に熱を持っているのが分かった。  俺はその下着を脱がさないままで、ヤツの秘部、繁みへと指を這わせた。 「っ……! 放せっ……! よせと言ってるだろっ……! 嫌、嫌だっ、っ……!」  さすがにソコを犯されるのは気が退けるのか、狂気のような叫び声をあげたと思ったら、突如両脚をバタつかせて暴れ始まった。  弾みで俺は頬を蹴られたが、痛みなんてどうってことないな。  暴れる脚を押さえつけて、ついでに二度と反抗しないように威嚇の意味を込めて喉元をも軽く押さえつけ、そして頬を平手で二、三発叩いてやったら、じんわりと滲み出した涙が、ボロリとその白い頬に伝わるのが見えた。

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