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第201話※

「目、逸らすんじゃねぇぞ?」 膝の裏を持つように強要され、潤冬さんは片手で俺のアナを拡げもう片方の手で自分の性器を支えた。 「ひっ、ぁぁ…」 ちゅく、ちゅっ…と軽く押し当て離し押し当て、を何度か繰り返し、焦らしながら俺の中に進もうとする性器に、言われる前から目を逸らせない。雁の半分まで押し入れて引き抜き、また半分まで入れて引き抜く。 じわりじわりと時間をかけゆっくりと甘い毒を体中に巡らせ逃げ場を無くしていく。蛇のようなやり方だ。 はぁ…と喉に詰まっていた息を吐くと狙ったように腰が動き雁首ともう少し奥まで一度に進んできた。 「あぁぁっ」 腰と内腿が勝手に震え堪らず顔が上がった。もう無理。上半身を枕に預けはぁはぁと呼吸を整えていれば腕を掴まれ持っていろと言わんばかりの視線を向けられた。 抵抗する。なんて頭の片隅にもなくて、熱が目から溢れながら震える手を膝に付けた。 「あと半分だから、ちゃんと見ろ」 優しい声と涙を拭う手に顔を摺り寄せて懇願するしかない。 「ふぅぅ…も、ゆるして……」 「もう少しだ、泣くな」 何がもう少しなのかもう分かんない。もう無理。お願いだから許して……そう思った矢先、コツンと目が覚めるヤバい感覚に体が勝手に飛び跳ねた。 「やぁぁあっ!や、やだ!だめっ!だめぇっ!止めて!やああっ!!」 「あぁ、逃げんのはだめだよなぁ?折角逆上せないようにベッドに来たのになぁ?」 「ひがっ!ひがぁっ!これいひょう、やめっやめやからっ!」 「なにがダメなんだ?なぁ、玲音。まだイケるだろ?何度も突いて欲しいよなぁ?」 優しい声と体を撫でる温かい腕とは裏腹の言葉だったのに理解は追いついてなくて、止めてくれるんだと勘違いした俺は、うん。泣きながらその言葉に頷いた。 そしたらいい子だと言われ今度は頭を撫でられ、次にはゴツゴツさっきの所まで何度も突かれ最後はもう泣いて喘ぐしかなかった。 「はなしが、ひがっ、あっあっ!」 「なんだ?分かってないのに頷いてたのか?なら、お前が悪いっ」 「あ!くっ、ァァアッ!」 「すっげぇ、締まる。おら、膝から手離すんじゃねぇ」 「ひぁぁっ!あっ、ああっ!」 引き抜いて一気に奥まで突かれる。 逃げたくても逃げ場はなくて、潤冬さんに縋ることも許されない。

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