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第248話

信じられなくてうそだぁ。いやいや本気?を頭の中で繰り返してしまう。瞬きバシバシしながら見つめていると、なんだよ。すこぶる不機嫌な声が飛んできた。 なんだよって……驚いてるんだよ!!そりゃあさ、部屋に泊まるくらい仲良くはなったかな?と思うけど好きな時に来ていいって、なんだ。 え、好きな時に来ていいってなに?どういうこと?ゲシュタルトすでに崩壊ですが? どうして来ていいとか言ってんの?生徒会長様でしょ?そんな簡単に許しちゃダメじゃない? いやいやでも来ていいって確かにいった。 え、言ったよね? 「なに百面相してんだよ」 「え?あっ、え…その…」 全くもって信じられなくて何度も聞き返したくなる。 だってここは自分の部屋で、癒しの空間の筈で。それなのに好きな時になんて…… ん?でも待てよ。 学食の高橋さんはあの部屋が安息の地だって言ってた。だとすればここは? 逆にあっちを知ってる俺は?と思ったけど良く分からなくなったからその先は考えるのを一旦放棄だ。 「なんだよ。俺がいいって言ってんだから、好きな時に来ればいいだろ。それに、亜睦にも生徒会の他のヤツにも言ってあるんだ、好きな時に来ていいって。その所為で今は迷惑してんだが……」 「え、あ……そっか。そっか………」 「なんだ?歯切れがわりぃな」 「あ、いえ。もうなんでもないです!気にしないで下さい!好きな時に来ます!」 潤冬さんのさっきの言葉で理解してしまった。 学食の3階が生徒会長の安息の地。 ならばここはきっと、生徒会の安息の地だ。 寝室はいくつもあったし、書斎は広く本の種類も多い。一人部屋の彼らも俺と同じ高校生で、だからきっと、みんなでバカ笑いしたい日もあるだろう。 それが唯一許されるのがここなんだ。 でもって、責任感に押し潰されそうな時は潤冬さんが助けるんだ。鶴来先輩みたいに…… それなら、潤冬さんを助けるのは、誰なんだろう? 「あ。そうか……」 「んだよ?大人しくなったと思えば、そうかって」 声が出ていたとは思わなくて、どこからだ?と急に不安と疑念襲われた。 下手なこと聞かれてないといいんだけど……

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