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第273話
なにこの拗れ具合。ナンダッシャの勘違いネタよりも面倒!
これって誰かが言わないと分かんない奴じゃん!
俺はもう少し分かりやすいBのLが好きだよ!!だってそうでしょ。
拗れて勘違いしてる間にどちらかが深く傷ついたり、トラウマも出てきたりして、胸が痛い……
早くくっ付いてハッピーエンドのあまあまどろどろでろでろエチチ……えへへ。エチチを見せて。
出来るだけエチチは、ページ数多めで。拗れ勘違いは大体後半に自分たちの間違いに気づくから本当に残りページ少なくて困る。
今からメインなのにこの薄さで大丈夫?ちゃんと挿入まで行く?もしかしておまけで終わり?続編待ち?っていつもやきもきするんだよ!
「君?ねぇ、大丈夫?」
「ぐあああ……あ?あらら、あららら。やっちゃった、かな?えへへへ」
「やきもきしていたんだということは、わかりました」
「あ、あははははっ。いや、だってね!俺、あの後から何度も彼に聞かれたんだよ」
なんで同じ匂いさせてたんだって。
いやいやそう言われても知らないよ。でも聞いた特徴を持ってる人なんてそうそう居ないから、そしたら確かめるしかないじゃん?
で都合よくあんなことがあったから和民君呼んで確かめて、まずは1人で納得した。
速攻告げ口したかったけど、隠してる理由も探してる理由も知らないで言うのは俺自身にもリスクがあり過ぎるから一旦保留した。
「良くよく聞いてみれば、探している理由がお礼だったから言っていいなと思って今度はタイミング計ってたの。そしたらまあああ、拗れてるこじれてる。俺の方がどうしようかと思ったよ」
「………」
「でも仕方ないよね。2人とも理由なんて知らないんだもん。探している理由も見つかりたくない理由も。ね、和民君」
「僕は……」
彼がぽつりぽつり話していると、遠くから声がした。
誰かなんて見なくても分かる。
ずーっと探していた彼、桜渚 雪だ。
実はだいぶ前から電話をかけ、通話中にしていた。
この面倒な拗れを解くために。
まぁ、どこまで聞こえていたのかは俺のスマホの機能性によるのだけど……
×××
貴方に声、聞こえていますか?
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