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第4話

飽きないその人を遠慮なく見ていると「どうかした?私の顔に何か付いてる?」思ってた以上にあまぁい柔らかな声で尋ねられた。 ドラマCDなら溺愛攻め様が受けを呼ぶときみたいな、腰砕けではぁ…しゅき。って思わず口から漏れちゃう声。 さすが王子様だ。どこまでも裏切らない。 「す、すみません!あまりに綺麗だったのでつい見過ぎてしまって……すみません」 「いえ、慣れてるから大丈夫。謝らないで」 きゃーー!!なんて優しいんだ!こんな優しい菩薩様王子様笑顔を向けられて、男の俺でも照れるっての!! でもその笑顔、出来れば俺じゃなくてほかの……例えば可愛いチワワちゃんに向けてくれれば良いのに……あ、でもこれってまさか…… 王道的に見るとこういう場合の王子様って腹黒王子様だよね?腐男子の勘もビンビンに滾ってるよ! は!ってことはやっぱりあれのあの人はお・れ・さ・まっ?! キターー!どうしよう、めっちゃテンション上がってきたーー! ××× 目の前に誰がいるのか忘れ、一人興奮する玲音だった。

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