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第14話
元に戻った室内と、今までいた人影をいつまでも名残惜しそうに見つめる目の前の人物。
「はぁ…行ってしまった」
「そうですね。貴方が凹んでいる間に」
「う…彰君も冷たい。更に凹む…」
そんな事より仕事して下さい。
一声かけ、向かいのカップを片付けるため一歩前に、雅に背を向けた。
「っ?!」
ガチャガチャン!漆器のぶつかる音、なにしてっ!一つ遅れて焦り声を上げる彼。
慌てるもの無理はない。背後から手を伸ばし抱き寄せソファに2人で掛けたのだから。
「彰君が冷たいのが悪い。子供体温で肌はこんなにも温かいのに……」
「こら!止めなさい!」
「いやだね。それに、私と君では体格と力の差は比でないといつも言っているだろう?」
ベルトを外すな!
無理だと分かっていても抵抗しないと簡単に合意しているようで、本当に差を見せつけられている様で癪に障る。
「そろそろ大人しくしないと、君の可愛いこれを縛ってお仕置きだよ?」
2枚の布の奥に手を差し込み1ミリも反応を示さないそれをクッと握りスルスル前後させる。
痛くても辛くても止めてあげないから。耳に直接吹き込む声に体は震えていた。
「っ、はっ…」
「はは。君のこの一発目。堪えきれなかった快感が背筋を通って頭に到達し、思わず顎が上がって声が漏れてしまう感じね、一番好きだよ」
「は、……へんたい、ですね」
「ならばその変態と付き合ってる君は、なんだろうね?妖精?」
「ふ…くっ。た、だのお目付け、ですよ」
なにそれ、生意気で凄くいい。
楽しそうに跳ねる声とは裏腹につけ根をきつく指で締め付けた。
×××
正解は、まさかの鬼畜。
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