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第18話
はぁ…
ハル先輩はまた、ため息を吐いた。そうだった。俺はこのため息に気付いて声を掛けたんだ。
「あの。出会って早々に聞くのもおかしいと思うんですが、何かあったなら話、聞きますよ」
「え、ううん!悪いよ。玲音君にはおめでたい日なのに、俺なんかの話し聞いてもらうなんて」
「でも!」
渋るハル先輩に何とか話をしてもらおうと頑張る。めっちゃ頑張ってる。
だって!さっきから腐特有の萌えレーダーがもの凄い反応しているからっ!ビビビと来てるから!これはもしや…父さん!
ああ。これは、儚い一人称俺の少年に憑りつく、相手に本心を上手く言い出せなくする妖怪ツンデレだ。
ツンデレ尊いです。父さん…
それと、話していてもう一つ気になることが…
「ハル先輩。なんでさっきから“俺なんか”って言うんですか?」
「それは…俺が普通、だから…」
「え。ハル先輩が普通とか!それじゃあ俺はどうなるんですか!?普通以下の土!草?モグラ!?」
「ふっ、ふふふっ」
あ。やっと笑ってくれた。
どことなく妖怪ツンデレとは違う気がするけど、悩んでるハル先輩が気になって仕方なかった。
父さん、これはなんて妖怪ですか?
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