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第26話
「とても賑やかだから、何事かと思って来てみれば、君だったんだね」
「テンション上がるのは分かるが、編入そうそう問題起すんじゃねぇぞ」
ん?んん?
物腰柔らかお兄さんと頼りになるお兄ちゃんみたいなこの人は一体誰?
驚きすぎてもう頭が着いて行かないしでも、ここにいるってことはもしかして、もしかするのだろうか。というよりも、もしかしてなんだ?その続きは何が来るんだ?
何を言っているのか自分でも分からなくなる玲音であった。
「玲音君、大丈夫?このお2人が寮長さんだよ」
「マジでか!なんてこった!イケメンパラダイスの幕開けじゃ――!」
「うん?なんだって?」
「君は面白いね」
強烈な出会いであった。
軽く説明と寮の規則が載った用紙を何枚か受け取りエレベーターで向かう。
ハル先輩は話しの途中でかかってきた電話に出て、そのままわかれた。きっと、噂の彼だ。
恋人を幸せにしないなんて、敵よ!全世界の敵!!捻り潰してやるんだから!俺の中のオネェがまた暴れた。
「こちらです。お足元にお気を付けください」
「あ、はい!ありがとうございました。これからよろしくお願いします!」
「! いえ、こちらこそ。どうぞ楽しい学園生活を」
閉まる扉の向こう、ボーイは深々と頭を下げながら感謝とこれからを言われたのは初めてだと、少しばかり戸惑っていた。しかし、嬉しそうに口元は上がっていたのだった。
「えーっと!俺の部屋は……」
まじカードキー!クレジットにもなるとかマジ王道過ぎなのヤバい!感動と興奮に浸る玲音の知らぬところで好感度は上がっていた。
×××
フラグなんてない。
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