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第29話
失礼します。静かに料理を置いてくウエイターさん。もう本当に高級レストランみたいで感動した。去り際にありがとうございます。って伝えれば少し驚いて、それから、ごゆっくりどうぞ。丁寧に頭を下げてくれた。
「そう言えば。玲音は、あんま驚いてないな」
「ん?緊張はしてる!」
ご飯めちゃうま!感動しながら返す。レストランみたいだけどメニューは俺ら学生向きで、ラーメンも丼ものもあるし生姜焼きとか豚カツもあった。ご飯大盛も出来るしその辺は本当に学食って感じで安心した。
「俺はめっちゃ驚いたで!」
「ああ、ヒロはすげぇ叫んでたな。迷惑なくらい」
「ひろ君、写真も撮ってたよね」
「その写真な、俺と豪華レストランつってポエムみたいなのと一緒にツッターに上げてたから」
「うわあああ!俺の黒歴史を暴くなあああ!」
顔を手で抑えてまた天を仰いでた。
写真は忘れてた!と言うか、大翔は何をしてるの?ポエムってどういうことなの?
「小中はこういう作りじゃないんだ?」
「一緒いっしょ。実はヒロも玲音みたく中学からの編入で、同じようにご飯食べに来たんだよ。したら、超はしゃいでんの。マジウケた」
「急にだったから、僕も凄くビックリした」
あ。だから大翔は関西弁なんだ。
ほぼ生まれた時からここにいるのに珍しいなと疑問に思っていたそれはあっさりと解決した。
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