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第36話

なにが悲しくて登校初日の王道体験しないといけないんだ!俺、なんか突っかかること言った?何もしてなくね?? 王道って確か担任に反発して半ば無理矢理うるさい口塞ぐもんでしょ?? なんだって俺はされたんじゃああ!! 「あ。もう遊んでる暇ねぇは。走れるか?」 「遊びだった!」 「なんだ、本気が良かったのか?」 「そう言うことじゃない!」 嫌味な程ニヤニヤ顔が似合う。 美形ホストだからって何してもいいわけじゃない!似合わない可愛いあだ名で呼んでやる! 本当は月極駐車場とかもはや駐車場とか呼びたいけど、今度は何されるか分かんないしマジでやりそうだから可愛いで許してやる! 「と言うか、早々に問題起してんのツッキーの方じゃん!!」 「担任をもうあだ名で呼ぶな!丸眼鏡!」 「雑な短縮しないで!俺の眼鏡はスタイリッシュだ!」 そうじゃないツッコミに、ここに大翔がいたら怒られそうだと頭の端に思った。 でも俺に洗礼されたツッコミスキルなんてないし、未だ頭はぼんやりして働かない。 もうイヤだ。お家帰りたい…… 「はぁ…」 「あからさまにため息吐いてんじゃねぇ、丸刈り」 「更に俺の要素なくなった!」 坊主じゃねえし。もうツッコミ疲れた。 甘いもの食べたい。横になりたい。帰る。

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