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第45話
やっべぇ、すっげぇビックリした。
思わず真顔になったし。人って驚きすぎると表情筋動かなくなるんだな。
とりあえず、委員長は殴られなくて良かった。安心した。
「こんな所で固まってると昼飯食べ損ねるぞ」
ツッキーの声にハッとして会長を中心に出来ていた輪が乱れ、なくなった。
「嵩音も今日は戻って昼飯にしてくれ。これ以上大事にはしたくない」
「チッ」
「はぁ…ったく。山成、大丈夫か?なんともないか?」
「大丈夫です。失礼します」
「あ!おいっ!」
話を聞こうと思っていたのか、でも委員長は立ち去ってしまう。追いかけようにも目の前にはまだ俺たちがいて、ツッキーは諦めた。
「あー、もー。俺の休憩時間どうしてくれんだ」
「え、そこ心配するの?」
「当たり前だろ。貴重な休み時間だぜ?」
「はぁ、まぁ…」
「お前らもさっさと飯食って教室戻れよ。大翔は後で俺の部屋来い」
「え?なんで大翔を部屋に?ツッキーいやらしい!」
思ったこと言っちゃったら「大翔は生徒会役員で俺が顧問だからだよ!」って怒鳴られる。
あぁ、だからここに来たのね。先生って大変だなぁ。心底教師にはならないでいいと思った。
午後の授業も例の如く毎回当てられ、登校初日の授業を何とか終え、心身ともに疲れた俺は、灰になりたい。横になりたい。もう動きたくない。と気付いたら、机に突っ伏して寝ていて、外は夕暮れのオレンジに染まってた。
教室には、もう誰もいなかった。
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