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第60話※
「……ンぁっ」
構わず俺の首元に顔を埋め乳首をキュッと摘ままれた。
おいい!なんで止めないんだよこのゴリラ。でもって急に現れたこいつはなに?疫病神?見ちゃったから俺に疫が降って来たの?マジ勘弁して。
「ありぇ?止めないの?」
「ん!ふ、ぅ…」
「クッ、乳首好きなんだな」
くりくり、指と口に弄られ腕で口を押えてても声は抑えられず隙間から漏れる。息が上がって胸が酷く早く上下を繰り返す。気にした様子なく弄り続けるゴリラにじわじわ涙の膜が視界を歪ませる。
「分かるか?まだ触ってねぇのに硬くなってんのが」
「ふうっ!ううぅ…!」
「お…」
「おら、擦るだけで満足できんのか?あ?」
「完全むすぃ…」
首を横に振ってもズボン越しにゴリゴリ擦り合わせられるお互いの起ち上がりの感覚がなくなるわけじゃない。もどかしい。でも、これ以上はイヤだ。
でもこの熱を晴らしたいスッキリしたい。どうしようもない感情にやっぱり首を振る。
「ンウッ」
待ちきれないと機嫌を悪くしたのか潰される勢いで両方の乳首を抓られ背中はグッと反り、腰も自ら擦りに行ってしまう。フハッ、笑われたかと思えば良いオモチャだと何度もなんども抓り捻られ痺れて痛いのかなんなのか分からなくなる。
口を押える腕も流れる涙も熱くてもう自分が熱の塊になったみたいで、考えも纏まらない。
ギュッギュッと両乳首が未だ抓られいるのに口から腕を外され、頭の上で抑え込まれる。冷たい空気が口内から体内に流れ込んで気持ち良かった。
「ぁっ、あぁっ」
「ぐひひっ、やっぱし声聞かないと盛り上がんないって」
「気が利くじゃねぇの?」
「ひぁっ?ああぅっ」
「君のベロも気持ち良くして上げるからね」
指を口に突っ込んだかと思えば舌を挟まれぬるぬる前後に動いて変な感じがした。これで遊んであげる。何かわかる?耳に何か近づいて空気の揺れとヴーーと言う音が響く。
なに?この音…みみ、くすぐったい…
「そっちに使うとか、変態かお前」
「これ、超ハマるんだよ。いいから見てて」
「ぇ、ぁ、ひゃぁっ」
「うおっ!?急に暴れんなっ!」
耳から離れた音のそれが舌先に触れただけなのに背筋から足までビリッと電気が通ったみたいでベッドの上で飛び跳ねる。その波が治まると指で押さえながらずるる、中に滑り落ちてきて、チリチリ振動が続く。
口の中、いっぱいで、なに?これ…
「ゃぁあ…ぁ…」
「ぐふっ、敏感ちゃぁん。口の中でイケるようになっちゃうかも?」
「パンツもやべぇんじゃね?は、俺限界」
「気持ちいいよねぇ?ローターで口の中弄られて気持ちいいねぇ」
声もたくさん聞こえて、誰がいるのか何をしているのか分からない。でもこの振動はローターって言うのか。知ってるはずのそれを知らないみたいに脳内で反復した。
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