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第94話
「槇野君もやっぱり知らないか」
「やっぱりってなんでだ?」
「小城君、そんなじょうだ……まさか君たち、こっちも知らないとか、言わないよね?」
意気消沈の委員長がおいおい勘弁してくれよと、更にお疲れモードだ。なんか、本当に流行りもなんも疎くてごめん。でもって委員長、今後も俺たちに最新情報の提供よろしくお願いします。なんてまたまた心の中で手を合わせた。
「槇野君は、本当は2年生の歳で、しかもつい最近まで海外暮らしをしていたんです」
「えええ!?」
「ほんなら、俺らの先輩やんか!?」
「そうですが……教室でも説明ありましたよ?」
今ここで全部説明してもらったけど、まさかの展開に付いていけないぜ!
てことは!てことはだよ!!
「「「英語ペラペラなの(なんだ)(やんな)!?」」」
「あ!大翔、惺士!!」
「なんや2人もか!」
「だよな!!」
やっぱりなぁ、そうだよな…喋れる喋れないで格が違ってくるよな!被ったそれに3人でキャッキャウフフ盛り上がっていたら、はぁぁ…明らかにワザとらしいため息が聞こえ、まさか陽向が?んなわけないやろぉ。でもここは王道に一番近い学園だ。少し不安になりながら見ると…
良かった。何事もなくデザート食べてる。通常の陽向だ。ただの天使!俺たちの癒し!
「ゴホンッ、君たちさ、なに?ワザと?僕をイラつかせて何を暴かれたいの?」
ひえっ!俺の方見た!この数日で何を掴まれたの俺!?こわっ!止めて!!
「君から言って欲しいよだね?羽葉君」
「いやっ!俺は何もないと言いますか!しょうもないこと暴かれてもきっと時間の無駄で!?なら、槇野君のペラペラな英語を聞いた方が有意義な気が?」
「僕は時間の無駄なんて言わせる情報は掴まないよ。それに君だって」
「うわあああっ!!」
「むぐふっ!?」
止まらない委員長の話しにグラタンを目一杯掬って口に突っ込んだ。
だって、前回の大翔みたいにポエムとか黒歴史言われそうだったんだもんっ!!俺も地味にそういうの投稿してたから見つけられたら生きていけない!!!
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