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第99話
「その様子だと、授業出たくないとかだろ?」
「まぁ…でも俺は高校生なんで」
「ハハッ真面目だなぁ。そうは言っても、今日はキャップもいないし…そうだ。俺たちと話そうよ」
「はい?」
そうと決まれば。吉田さんにまたまた背中を押されいつもの休憩室に向かわされ、何人かがご飯を食べてた。休憩室だからそうなんだけど……どうして?
振り向けばニコッと綺麗なお兄さんスマイルで後戻りの術をなくす。
「ずっとキミと話したいって思ってたんだよ。俺も、他の奴も」
「お、なんだお前、今日は可愛いの連れてきてんじゃん」
「だろ!キャップのお気に入り。でもって授業に出たくないらしいから捕まえた」
「オレ知ってますよ!今期会長のベアーちゃん」
「そりゃお前ディアだろ!」
「でもベアーの方が可愛いじゃないすか!クマのぬいぐるみみたいで!」
止まりそうにないマシンガントークに圧倒されてたら吉田さんが落ち着けー。って宥めてくれた。やっぱり綺麗なお兄さんは頼りになる!
吉田さんはもう少ししたら俺も休憩になるから。そう言って俺をさっきの2人に預けて出て行ってしまった。
「あの、なんかすみません。貴重な休憩に」
「いいんだいいんだ!あとは夕飯までそんなに忙しくねえからっ」
「オレはベアーちゃんに聞きたいことだらけっす!」
語尾に終始ビックリマークが付きそうな2人はやっぱりと言うか厨房の人で、それこそ優しい森のクマさんみたいな松原 さんと休みの日はバシバシピアスしてナンパしてそうなちょっとチャラい感じの生田 さん。
見た目に反してサバサバしてる綺麗なお兄さんこと吉田さん。
先生もだけどここにいる人って、本当により取り見取りでゲームにしたらマジ主人公総受で誰から落としていくか迷うヤツだ!
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