109 / 291

第108話×

「ぅあっ…」 前髪を掴まれて無理やり顔を上げさせてくるしイケメン顔近くて本当はドS美形ヒャッホウとか喜びたいのに、今は無理。出来ない。体痛いし鉄の味するしなんか重いし力入らないし。 マジこんなん相手にしてたんだ。平凡主人公…… トラウマにもなるよな。と言うかこいつらよりガタイのいいマジゴリラをぶっ倒す王道編入生って、ただのバケモンじゃん。俺たぶんチワワちゃんでも倒せる自信ない。 「どうする?歯も折る?」 「それは流石にバレんじゃね?顔だし」 「なあちびっ子、あとどうする?」 「うーんと、ぼく意外こわくて逃げちゃったし、殴るの飽きたなら、やっちゃえば?」 おいおい。まさかここからがスタートですは止めてくれよ。 「こいつ犯せって?」 「うん。だってそいつ、ビッチだし」 「ビッチなぁ…お前どうだ?」 「え?俺はパス。好みじゃねえしヤるなら陽ちゃんがいいし」 「俺も。あ、でもダッチだと思えばいけんじゃね?」 は……もう意識逸らしてるのも限界。ダメだ。現実に向き合いそう。いっそのこと意識飛ばしたい。その間に貴方たちの好きにしていいから。 「おーい、寝てんじゃねえよっ」 「うぐぁっ!」 「こいつ相当きてるし、もう全裸にして写真撮って終わりでいんじゃね?」 「それならぼく、らくがきしたぁい!」 「ラクガキ?」 え、マジ……手に持ってるそれ、たぶん油性だよね。 なんか、殴られるよりきついんだけど。声も力も入んないけどさ…… 「最後に、これをここにおしこんでぇ」 「うわっマジック入れるとか」 「ちびっ子なのに考えることあくどいなあ」 「いいから、まだ意識あるうちに早く撮ってよぉ」 マジこのチワワちゃん考えがあくどいし悪趣味。と言うか、意識あるうちにとか何その思考どうしたらできるの?バットエンド好きなの?なんなの? 早く終われ。

ともだちにシェアしよう!